しくじっても生き残れるよ

しくじり先生』というテレビ番組があるが,
この最も素晴らしいところは
「しくじっても生き残れるよ」
というのを身をもって示している点にあると思う。
死んでたらテレビに出られないからね。

失敗から学べることを提示しているのも素晴らしいけど。
あと失敗した人間にも発言の機会を与えてくれているのもいいよね。

昔なら失敗した人間は黙って消えるしかなかったもん。

今はテレビじゃなくてもネットやSNSで
失敗した一般人も失敗からの学びを提示できる。

だから「~でないと生き残れない!」「生き残るには……すべき」
という脅し文句にはとても違和感を覚える。
特定の状況に合わせられなくて変化せざるをえない状態に
追い込まれることはあっても
「死にはしないよ」と思ってしまう。

人間の認知資源には限界があるのをもっと知られたほうがいい気がする

前の職場が2017年度になって国からのファンドがなくなり
研究者がぐっと減ったなあ……。とくに准教授以下が。
ファンドが切れたら若手からクビを切るという
今の研究職の現状の最たるものだと思う。

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節約と収入を増やすのはどっちがいいの?

100円手元に残すには(93円+消費税)の節約をするか,
(130~140円-税金ー社会保障)だけ稼ぎをアップさせる必要がある。

税抜きの部分だと93円と130~140円もの違いがあるので,
金額だけで見てもある程度までの収入と資産なら節約したほうが難易度は低い。
節約のほうが自分でコントロールしやすいのもやりやすい点だ。

消費税が上がって消費に対する「罰」が強化されたともいえるし,
節約そのものの節税効果が高まってしまっている。

節約のスキルの効果が強まっているといってもいい。

節税というと,経費を発生させる(個人でも住宅や確定拠出年金がある),
つまり何かにお金を使うことで行うイメージが強いが,
経費を削減することも立派な節税になるということ。

もちろん節約で資金の流出は抑えられるので
二重の意味で資金繰りを良くする効果が出てしまう。

これじゃデフレが進まないわけないよね。

やりたいと感じ取ったことをするのが価値の提供になりやすい世の中になってきている

価値を受け取ってるだけと思われたことが
価値になる世の中になったのも
やりたいと感じ取ったことをやって
生きやすくなった原因の一つだと思う。

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まずは自分をご機嫌にしよう

自分をご機嫌にする。
でも自分「だけ」ご機嫌になることに固執はしない。
ご機嫌さが自然とあふれ出して周囲もご機嫌に「してしまう」。
これが多分本質。

周囲をご機嫌に「しなければならない」が最前面にあるわけではない。

逆に怒りをまきちらすと
自分がますます不機嫌になるし,
周囲もいい思いをしないことが多いだろう。

周囲の人間が怒っているのをみて
気分がいい人もあまりいないだろう。

だからといって怒りを否定しなくてはならない,
我慢・抑圧しなければならないわけでもない。

「今自分は怒りを感じているな,
この原因になっている心のゴミは何なんだろう?」
といった具合に怒りも客観視して
自分のあり方を見つめるのに活かせばいい。

自分の感情や想念がどうあるかの責任は最後は自分で取ることになる。
だから自分の感情・想念に自分で注意深くあるのが大切だ

介入したりされたりはしたくないけど人の気配を感じるのは好き

他人に直接介入するのはやめたいな,
組織に介入されるのも嫌だなと思って
大学の教員を続けるのを手放したのですが,
ひきこもりたいわけでもないんだろうなと
次の動画を見て感じました。

■小飼弾の対弾第八弾「対談・pha 働いても負けじゃない? 世界一忙しいニートの人生哲学」

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「普通」になれないのは独特の性質を生かすため

「~すべき」「○○はダメ」という固定観念をたくさん守っているのが
”普通”と思われている人。

そして,固定観念が多いほど全部は守れなくなってくるから
そこから外れやすくなり,たたける点も増える。
だから厳しくなるんじゃないだろうか。

たとえば,働かない人間をたたきたくなるのは
「働くべき」という固定観念があるから。

「働いてもいいし,働かなくてもいい,その人の状況次第で識別すればいい」
と思っていたらたたける相手はいなくなる。

ほかにも,投資や不労所得が「普通」の人に忌み嫌われるのは
「普通」の人には「勤労所得だけで生活すべき」「楽して稼いではダメ」
「収入は安定させるべき」という
固定観念があるからだろうな。

労働者が労働者に厳しくて足を引っ張り合っている,
経営者や社会よりも
自分に近い人または自分をまずは責めてしまう話も
小飼弾さんの話には出てくる。
たとえばこちら↓

小飼弾のニコ論壇時評〜AlphaGo引退、SoftBankのIBM Watson活用にみるAIが作る未来〜,ニコニコニュース

余談だが,大学も上の立場の人ほど強く守られていて「甘い」。
研究プロジェクトに失敗したら
責任を取って下っ端の教員やポスドクをクビにします,
教授の立場は守ります,というのが今の大学。

本題に戻ると,不労所得が単純に楽とは決め付けられないし
不労所得でも勤労所得でもお金を稼いでいるのはどっちも同じなんだが……。

次の記事の「オトナは生存バイアスが大好き」のところも
普通っぽく見える人が大金を稼ぐのはけしからんけど,
特別な人が稼ぐのはOKとみなしているわけで,
”普通に見える人に最も厳しいのは自分が普通と思い込んでいる人”を
示していると思った。

「お金は汚い」などと不労所得を否定するオトナの言い分を代弁してみる,伴 OFFICIAL BLOG

固定観念から完全に自由になるのは無理だが
少しでも減らしたほうが自分も心穏やかになれるし,
状況に柔軟に対応した最適な行動がしやすいし,
この結果周囲も心穏やかにしたり
貢献したりすることもできるようになる。

ただ,普通でいるとたたかれやすくてしんどい思いをするのは
「普通でいるのをやめたら」という意識の深いところからの
メッセージなのかもしれない。

それに完璧に「普通」な人なんて多分いない。
固定観念からずれた独特な面を必ずもっている。
そして,この独特な性質があるから自分も周囲も学べるのであり,
その性質を生かすのが一人一人の役割
なんだと思う。

このような現状だから,
「あいつは”ちょっと”変だ」くらいに思われていたほうが周りは放置してくれて,
返って自分独特の性質を活かしながら生きやすいかもしれない。

普通だと思われていると「普通はずなのにこんなことするのはけしからん」
と言われてしまう。

でも程度が過ぎると警察を呼ばれてしまうかもなのでほどほどにはしないとね。

英語の成り立ちの背景の一端が見られる記事

次の英語のつづりがどのように決められてきたのかは中々興味深かった。
こういうの読むと文学の研究も面白いじゃんと思う。
短期的にお金を生む要素は小さいだろうけど。

圧倒的腹落ち感!英語の発音と綴りが一致しない理由を専門家に聞きに行ったら、犯人は中世から近代にかけての「見栄」と「惰性」だった。,DMM英会話Blog

言葉には単語や文字だけで見るとわずかな情報量しかないようにみえるが
背景には言葉にしつくせないものがあるのを感じた。

また,文系学部が役に立たないから縮小しろというのは短絡的に感じた。
探求したいことを探求できる場の多様性は残したほうがいいと思うなあ……。

探求したい,学びたい,面白そう,これが研究のきっかけの第一で
役に立つのは二の次なんだろうなあ。
探求の”結果”として役に立ってしまうのは大いに結構だけど,
「役に立つ」しかも「今すぐ」を研究の最前面におくのを
“強要”するのは違う気がする。


ときにはこのブログとその周辺に置いてある英語テキストを並べておこう。
興味があれば覗いてみてほしい。

英語論文のチェックポイント(PDFファイル)
英語論文の書き方・英語プレゼンの学習法(PDFファイル)

後者は内容を大幅に増補して,紹介した書籍と関連させながら
論文を書くときの英語でつまずきやすい点を例とともに解説している。
Kindle Unlimietd対応でDRMにしている。

固定観念や執着は”試しに一時的に”手放してもいい

心理やスピリチュアルを学んでいると
「執着を手放しましょう」
という表現を目にすることになります。

しかし,こう言われたくらいで手放せるなら
執着にはならないでしょうし,
「そんなこと言ったって大丈夫かわからないじゃないか」
と言いたくもなるでしょう。

それに,「執着はいついかなるときも悪」としてしまうと
これも別の固定観念になってしまいます。

執着という特定の傾向のあり方や行動は
その人の個性の一部でもありますから,
「執着を無理矢理でも手放せ」というのは
「個性を発揮するな」と言ってることにもなりかねません。

ではどうすればいいかというと,
一時的にその執着を手放すことをテストしてみればいいのです。
あくまで試すだけという認識で手放してみるのです。

試して問題なければそのまま手放せてしまえるでしょう。
それでもやろうと思ってもできないとか,
問題が起きたとしても,その執着とよばれるものは
今のあなたに必要だとわかるだけです。

執着は手放す”べき”で手放すというよりも
必要なくなったら自然と手放せてしまうものなのだと思います。

執着が手放せない自分はダメと
否定的にジャッジしなくていいんです。

また,「……したい」「こうあるべき」「○○してはいけない」
といった執着はあなたに独特な表現や役割にもつながっています。

「執着を手放せた=善」とは決めつけられないのです。
特定の執着を一時的にもつことがあってもいいのです。

ただ,その執着があなたの感性にフタをするものになっていないか,
あなたの行動を阻害するものになっていかないかだけは
気をつけたほうがいいでしょう。

ただの否定的なものではなく,
行動の推進力として「執着」を活かす視点を
この記事からもってもらえれば幸いです。

椅子取りゲームがやめられない?

受験も椅子取りゲームだったし,
大学教員の立場を守るのも椅子取りゲームだった。

このままだと個人事業主としても
椅子取りゲームなビジネスに向かいかねないと
次の記事を読んで感じた。
長年染み付いた傾向を手放すのは容易ではない。

■ヨッシー:稼ぐ前に、○○を増やすほうが早くて確実!,光の射す方へ

本当にしたいことは稼ぐことではなくて
(これは目的ではなくて手段),
自分の感性を生かせる雰囲気を広げること。

私がやりたいことを理解してくれる人を集めるのが
まずは必要なことなのを
改めて思い出させてくれた。