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「普通」になれないのは独特の性質を生かすため

「~すべき」「○○はダメ」という固定観念をたくさん守っているのが
”普通”と思われている人。

そして,固定観念が多いほど全部は守れなくなってくるから
そこから外れやすくなり,たたける点も増える。
だから厳しくなるんじゃないだろうか。

たとえば,働かない人間をたたきたくなるのは
「働くべき」という固定観念があるから。

「働いてもいいし,働かなくてもいい,その人の状況次第で識別すればいい」
と思っていたらたたける相手はいなくなる。

ほかにも,投資や不労所得が「普通」の人に忌み嫌われるのは
「普通」の人には「勤労所得だけで生活すべき」「楽して稼いではダメ」
「収入は安定させるべき」という
固定観念があるからだろうな。

労働者が労働者に厳しくて足を引っ張り合っている,
経営者や社会よりも
自分に近い人または自分をまずは責めてしまう話も
小飼弾さんの話には出てくる。
たとえばこちら↓

小飼弾のニコ論壇時評〜AlphaGo引退、SoftBankのIBM Watson活用にみるAIが作る未来〜,ニコニコニュース

余談だが,大学も上の立場の人ほど強く守られていて「甘い」。
研究プロジェクトに失敗したら
責任を取って下っ端の教員やポスドクをクビにします,
教授の立場は守ります,というのが今の大学。

本題に戻ると,不労所得が単純に楽とは決め付けられないし
不労所得でも勤労所得でもお金を稼いでいるのはどっちも同じなんだが……。

次の記事の「オトナは生存バイアスが大好き」のところも
普通っぽく見える人が大金を稼ぐのはけしからんけど,
特別な人が稼ぐのはOKとみなしているわけで,
”普通に見える人に最も厳しいのは自分が普通と思い込んでいる人”を
示していると思った。

「お金は汚い」などと不労所得を否定するオトナの言い分を代弁してみる,伴 OFFICIAL BLOG

固定観念から完全に自由になるのは無理だが
少しでも減らしたほうが自分も心穏やかになれるし,
状況に柔軟に対応した最適な行動がしやすいし,
この結果周囲も心穏やかにしたり
貢献したりすることもできるようになる。

ただ,普通でいるとたたかれやすくてしんどい思いをするのは
「普通でいるのをやめたら」という意識の深いところからの
メッセージなのかもしれない。

それに完璧に「普通」な人なんて多分いない。
固定観念からずれた独特な面を必ずもっている。
そして,この独特な性質があるから自分も周囲も学べるのであり,
その性質を生かすのが一人一人の役割
なんだと思う。

このような現状だから,
「あいつは”ちょっと”変だ」くらいに思われていたほうが周りは放置してくれて,
返って自分独特の性質を活かしながら生きやすいかもしれない。

普通だと思われていると「普通はずなのにこんなことするのはけしからん」
と言われてしまう。

でも程度が過ぎると警察を呼ばれてしまうかもなのでほどほどにはしないとね。