タグ別アーカイブ: 好奇心

金銭的にすぐに役に立ちそうにないから探求してはダメと好奇心にフタをする危うさ

ヒアリの例は災難ではあるけど,
「役に立つ」研究を大学に強制して短期的にかつ金銭的に
「役に立つ」ように見えないことへの好奇心に
フタをする動きが危ういものであることを教えてもくれている。

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「役に立つ」を前面に押し出す欺瞞

研究成果がたまたま役に立ってしまうことは否定しないが,
研究の根本的な開始点は「こういう物や技術があると面白そう」
「好きなこと」「興味」「好奇心」だと思う。

研究者になりたい人間は「好きなこと」が
やりたくてなる人が多いはずだ。

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役に立つと判断されやすいことだけを素晴らしいと思い込む価値観を手放してもいいんじゃないだろうか?

パチンコなんかクズがやることだよ。,ナリ心理学
を読んで感じたことを書いておきます。

自分は役に立っているんだとことさらに強調したくなるのは
そう思えることが自分にくっついていないと
価値がないんじゃないと自分に不安があるからです。

役に立つと判断されやすいこと(しかも大抵これに「すぐに」も付いてくる)を
している人”だけ”を素晴らしいと考える「価値観」「固定観念」に
囚われているともいえます。

特定の価値観からみて”役に立つ”と判断できる範囲に入るために
この世の生命・物は存在しているの?
というそもそもの疑問もあります。

役に立つかどうかは主観で変わりますし,
「すぐに役に立たない=今後もずっと役に立たない」でもありません。

「(すぐに)役に立つことを論理的に説明できない研究はやっちゃダメ」
っていう雰囲気は工学系だからというのもあるけど強く感じます。

研究の根本的要求は,不思議に思ったことを探求したいという
「興味や好奇心を満たすこと」,要は娯楽も多いはずなのですが……。
娯楽要素を禁じると,研究に対するモチベーションや
独特な発想をつぶしてしまう可能性もあります。

娯楽としての研究はダメ,
なんて決め付けられないんじゃないかな。