タグ別アーカイブ:

心地よいコミュニケーションの方法を感性で選ぼう

孔子の『論語』には「礼」という概念があります。
これはやりとりをしている人間同士が
自分本来の感覚を素直に出した状態で
心地よくコミュケーションができている状態を指します。

特定のマナーを守っているかどうかは別問題です。

「礼」を実践するには自分の感覚と相手の感覚を
大切にする必要があります。
適切なやりとりの方法を相手や状況に応じて
感性で感じ取ることが大事になります。

その実践方法を今風に書いたのが次の記事だと思いました。

■Chikirinの日記,
ビジネスコミュニケーションの「常識」に注意しましょう
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20150206

特定のスキルがあるとか,
ツールが使いこなせることは役には立ちますが
必要な手段を感じ取れることのほうが大事だと
感じさせてくれる内容です。

論語の理解を深めるには『生きるための論語』がお薦めです。
こちらの記事でも紹介しています。

ハラスメントとは一体何か?

セクハラ,パワハラ,アカハラといった
「ハラスメント」という言葉を見聞きすることがあると思います。

大抵は特定の言動=ハラスメント
という認識ではないでしょうか?

でもハラスメントがどうかは受け手が決める部分が大きいです。
特定の言動を挙げていってそれさえ避ければいい,
というのはどんどん窮屈になるだけです。

ハラスメントの根本を考えると,
相手の爬虫類脳を作動させて,
「仁」のオープンな学習回路から遠ざけてしまう

言動のことなんじゃないかと思います。

『論語』に「礼」という概念があります。
ハラスメントでない状態というのはこの「礼」が
実現されている状態です。

これは「調和した人間同士のやり取りのあり方」です。
調和した状態は相手や状況によって無数にあります。
だからこれができていたら「礼」と固定化はできません。
固定化されたマナーや礼儀を守っていることとは無関係です。

論語の内容は安冨歩さんの著書や動画をご覧いただくと
理解が深まります。

■安冨 歩 『論語』という革命思想

爬虫類脳が活性化すると学習回路が閉じてしまうのは
その辺のクマ2ndシーズンでよくわかります。
(残念ながら動画は公開が終わってしまいました)