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ハラスメントとは一体何か?

セクハラ,パワハラ,アカハラといった
「ハラスメント」という言葉を見聞きすることがあると思います。

大抵は特定の言動=ハラスメント
という認識ではないでしょうか?

でもハラスメントがどうかは受け手が決める部分が大きいです。
特定の言動を挙げていってそれさえ避ければいい,
というのはどんどん窮屈になるだけです。

ハラスメントの根本を考えると,
相手の爬虫類脳を作動させて,
「仁」のオープンな学習回路から遠ざけてしまう

言動のことなんじゃないかと思います。

『論語』に「礼」という概念があります。
ハラスメントでない状態というのはこの「礼」が
実現されている状態です。

これは「調和した人間同士のやり取りのあり方」です。
調和した状態は相手や状況によって無数にあります。
だからこれができていたら「礼」と固定化はできません。
固定化されたマナーや礼儀を守っていることとは無関係です。

論語の内容は安冨歩さんの著書や動画をご覧いただくと
理解が深まります。

■安冨 歩 『論語』という革命思想

爬虫類脳が活性化すると学習回路が閉じてしまうのは
その辺のクマ2ndシーズンでよくわかります。
(残念ながら動画は公開が終わってしまいました)

肥谷圭介,鈴木大介:ギャングース,講談社

1~3巻を電子書籍で読みました。
※2014/9/9追記:4,5巻も結局読んでしまいました。
とくに5巻のオレオレ詐欺(OS)の裏側は
犯行の手口がわかるだけでなく
ブラック企業や洗脳の手段も描かれています)

次を読みたくなるテンポの良さ,
犯罪が想像以上にシステム化されていること,
人間の弱さを巧みについていること,
そして欄外のメモ。

読んでいて本当にここまでやるのか,と驚きの連続でした。
防犯の絶好のテキストにもなりそうです。

住民票や住む場所,国民保険といった
当たり前と思っているインフラがいかにありがたいものかも
痛感させてくれます。

ただそんな登場人物たちも周囲とつながりながら
生き抜いています。

また,詐欺の基本が爬虫類脳を活性化させて
反射的な判断しかできないようにさせる
ところにあるのもよくわかります。

お金や権力といったシンボルは爬虫類脳を活性化させます。

爬虫類脳について,どんな影響があるかは
その辺のクマ2ndシーズンの2回目,3回目,7回目,13回目,17回目も参考になります。
(動画の公開は終了してしまいました)

犯罪の手口を知っているに越したことはありませんが,
いくらでも手口は出てくるのできりがありません。
このような脳の働きから考えるような
根本的な対策が必要です。

■ジニーフレーム,その辺のクマが語るプロジェクト管理Vol.02~Vol.03
その辺のクマが語るプロジェクト管理Vol.07
その辺のクマが語るプロジェクト管理Vol.12~13
その辺のクマが語るプロジェクト管理Vol.17

★2017/9/21追記
2017年のはじめに連載は終了しました。
コミックスは16巻が最終巻です。