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小石川真実『親という名の暴力』-3-憎しみや恨みは自分の魂を守るために作動する感情

おととい昨日の記事に続いて
小石川真実さんの『親という名の暴力』を取り上げます。

本書を読むと小石川さんの両親への憎しみや恨みが
強く伝わってきます。

これらは一般にはマイナス感情で避けるべきと思われているでしょうし,
「親を憎むなんておかしい」
「育ててもらった親を憎むなんてひどい子供だ」
と思う方もいるでしょう。

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ハラスメントとは一体何か?

セクハラ,パワハラ,アカハラといった
「ハラスメント」という言葉を見聞きすることがあると思います。

大抵は特定の言動=ハラスメント
という認識ではないでしょうか?

でもハラスメントがどうかは受け手が決める部分が大きいです。
特定の言動を挙げていってそれさえ避ければいい,
というのはどんどん窮屈になるだけです。

ハラスメントの根本を考えると,
相手の爬虫類脳を作動させて,
「仁」のオープンな学習回路から遠ざけてしまう

言動のことなんじゃないかと思います。

『論語』に「礼」という概念があります。
ハラスメントでない状態というのはこの「礼」が
実現されている状態です。

これは「調和した人間同士のやり取りのあり方」です。
調和した状態は相手や状況によって無数にあります。
だからこれができていたら「礼」と固定化はできません。
固定化されたマナーや礼儀を守っていることとは無関係です。

論語の内容は安冨歩さんの著書や動画をご覧いただくと
理解が深まります。

■安冨 歩 『論語』という革命思想

爬虫類脳が活性化すると学習回路が閉じてしまうのは
その辺のクマ2ndシーズンでよくわかります。
(残念ながら動画は公開が終わってしまいました)