『武器になる哲学』を読んで研究者をしていた身として
とくに印象に残った項目を挙げておく。
タグ別アーカイブ: 科学
医療・科学という幻想
意志という幻想
誤解を恐れずに言えば,
自我意識の最たるものである「意志」で
何とかなると思い込むのは幻想です。
意志でコンロールできないことは
呼吸や血流のように自分の体内でさえ多々あります。
自分の外側に見るものはなおさらです。
科学=真理そのもの,ではありません。
世界に対する感覚は人の数だけありますし,
自分の「意志」,『黎明』でいう「自我意識」に
相当するものは幻想です。
意志が幻想であるとすると
すべては「できてしまったこと」になります。
それができてしまう魂を持っていたといった感じです。
他人がやりとげたことをうらやんだり,
他人ができてしまうことを自分ができないのを
責める必要もなくなります。
自分ができてしまうことに
集中すればいいのです。