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何かをやめるのも「自力」だけでは難しい+任期制雇用について思ったこと

今日は最後の出勤日。

うまくいっていないとわかっていることでも
続けてきたことを「自力」だけでやめるのは難しい。

やめるのにも「他力」の働きは大きいと思う。

窮地に陥いる,経済的に破綻するといったことで
やめることに追い込まれる事例はたくさんあるが,
これもやめさせるために起きてくれているのかもしれない。

任期制は常に善とは言わないが,
定年まで職が保証されていたら
ダラダラと今の仕事を続けてしまったかもしれない。
自分の役割を「識別」する機会を
任期制は与えてくれる利点はある。

ついでに任期制での雇用について
思ったことを書いておく。

数年の任期だと着任した直後から
もう次の勤め先を探すモードになってしまう。

雇う側からすると気に食わなければ
すぐにクビを切れる利点はあるかもしれないが,
働き手は今の職場に集中し切れないので,
働き手の能力を十分に引き出せない可能性も高い。

さらにこんなモードになっている上に,
雇われる側は任期満了まで勤める義務はないので,
条件がよりいいところが見つかれば移られてしまうリスクもある。

任期制にするのは
クビを切りやすいようにしたいからで,
人を雇いたくないからとはかぎらない。
雇う側も頻繁に採用活動をしないといけない。

だから任期制は雇う側に有利に見えるが必ずしもそうでもない。

もちろん,任期制は雇われる側もかなり精神を消耗する。

共同研究していた海外のポスドクさんが
一般企業に就職して出て行ったときに,
短い任期で働くのはきついと言っていた。

終身雇用が当たり前でない海外の人でも
職場を転々とするのは
できれば避けたいと思ってるんだな,
と感じた出来事だった。

組織に自分を縛り付けて感性・魂にフタをし続けるリスク

サラリーマンをやめるのも収入が途絶える,
または不安定化してリスクがある。

一方でサラリーマンを続けて組織に自分を縛り付けることで
組織の論理で自分の感性・魂にフタをし続けることにも
自分の感性が生かせなくなるリスクがある。

もちろん金銭的に定量的にてんびんにかけるのは不可能だが……。

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