タグ別アーカイブ: 客観性

ダレル・ハフ:統計でウソをつく方法,講談社 (1968)

タイトルには「統計」と入っていますが
データを提示することは研究では当たり前のようにしています。

どんなデータの見せ方をしても
見せる側の主観や扱う範囲の偏り
完璧に排除することは不可能なことを
思い知らされる本です。

すべての物事はつながっているので
有限な範囲だけを取り出している時点で
欠けた部分が必ず生じます。

それが悪いというわけではなく,
すべての情報には個人の感性が乗っていることを受け入れた上で
情報を取り込めばいいのだと思います。

逆説的に聞こえると思いますが
人間の表現には完全な客観性はないことを認識することが
客観性を高めてくれる
のでしょう。